安倍川、大井川の旅
静岡の旅 その8


H23.12.23〜26

翌朝。
天気予報では愛知県と静岡西部は降雪の予報でした。
掛川では雪は降りませんでしたが
大井川(金谷)周辺は雪が降ったようで
少し標高が上がると路面が凍結していました。
この日は大井川を遡ります。
千頭周辺は少し道が狭くなります。
千頭駅付近。
山奥ですが結構大きな町です。
千頭から先、井川まで行く大井川鉄道の機関車
小さいなりですが軌間はJRと同じ1067oです。
深い谷底を走る大井川鉄道の井川線。
ポインタを画像に合わせると画像が拡大します。
大井川鉄道井川線の長島ダム駅。
まさにダムがあるだけの駅です。
ここから写真奥方面(アプトいちしろ駅まで)
が国内の鉄道の最急こう配区間(9%勾配)のため、
補助機関車(写真右)を用いたアプト式鉄道
なっています。
写真でも奥に向かって線路が降りて行くのが
はっきりわかります。
ちなみに総武線の御茶の水から秋葉原へ向かう
上り坂も結構な勾配ですがそれでも
3.3%なのでその三倍の勾配ということになります。
長島ダム駅の時刻表。
※印は臨時列車です。
大井川鉄道の井川線は井川ダム建設のために作られた
路線で現在も管理は中部電力が行っています
毎年3億円程度の赤字も中部電力が補填しているそうです。
奥大井湖上駅。
有名な秘境駅です。
列車でしか行けないと思っていたのですが
県道沿いに駐車場があって徒歩20分ほどで
行けるようです。
ちなみに湖面から線路までの高さは70m
でそうですがダム湖なの増水期と渇水期は
大分印象が違うことでしょう。

ポインタを画像に合わせると画像が拡大します。
終点の井川の一駅手前の閑蔵駅です。
低ーいホームがちょっとヨーロッパ。
井川の町。
栄えているといった感じではありませんが
結構大きな(広い)町というか集落です。
井川湖(井川ダム)にかかる
井川大橋。1957年にダム建設による補償
として建設されました。
長さ258m、幅員2.5mです。
重量制限2tなので渡ってみました。
県道からのアプローチは直角カーブなので
注意が必要です。
窓を開けて走るとワイヤーのきしむ音や
板張りの路面の音が聞こえて迫力満点です。
井川大橋から見た風景。
ちなみに湖面からの高さもそこそこあります。
さらに奥へ。
もっと奥へ。
井川ダム周辺には道路沿いに多くの石碑が
あります。
その多くは過去にそこで亡くなった方の
石碑なのですが昔はかなり険しい道だったのでしょうか?
井川ダムから先は足元から急傾斜で落ち込む地形が
多いです。
今回の旅の最終目的地。
赤石温泉白樺荘です。
静岡市営の温泉で旧白樺荘の入浴料はなんと無料でした。
近年の「元のとれないものはすべて悪」の思想の元
立派な温泉施設として建て替えられました(笑)
入浴料500円です。
この日は月曜日(平日)
しかも、冬型の気圧配置の強まりにより
風が強く、立地の不便な赤石温泉のお客は私たちと
他に一組(私たちと入れ違いに帰って行った)だけでした。
広くて綺麗な温泉を貸切利用。
露天風呂から立ち上がった眺め。
露天風呂の湯船からの眺め。
暖房の効いた広い休憩室も貸切。
食堂も貸切・・・
とは行かず近隣で仕事をされている建設業の方等で
そこそこ賑わいますが満席には程遠い状況です。
ほーちゃんはおそばを・・・
私はやまめ(あまごだったかな?)
定食(丼?)を注文。
写真では地味な印象ですが
(値段も地味だった記憶がありますが・・・)
食べてみるとなかなか美味しい。
お土産物屋でやまめ(あまご)の甘露煮のレトルトが
売っていたので元はこれか?
と思う節もありますが美味しかったので
良しとしましょう。
お帰りの際は職員の方がお二人、わざわざ玄関先まで出てきて
見送って下さいました。
自宅までの帰路につきます。
ナビをセットすると280kmくらいあって
びっくり。
大井川鉄道の終着駅の井川駅。
お土産物屋??(商店?)が併設されています。
井川ダムの巨大な堤体。
井川ダムは中空重力式コンクリートダムです。
ようはダムの堤体の中は空っぽなんですって
以前はダム内部の巨大な空間の見学もできたようです。
井川ダムから大日峠を越えて静岡市方面を目指します。
写真は大日峠。標高1200mほどのさびしい峠です。
かつて徳川家康公は静岡本山茶の深い味わいをこよなく愛し
お茶の品質を維持・向上させるため、新茶を茶壺に詰め
夏の間の保管のため冷涼なここ大日峠にお茶蔵を
作ったそうです。
大日峠から口坂本温泉へ向かう道すがら
眺望が開け海が見えたのですが
写真でははっきりしませんね。
静岡的風景とももうすぐお別れです。
国道1号から見た富士山。
年末の月曜日。
東名の厚木で事故渋滞。
やっと首都高に辿り着くとご覧の有様。
中央環状線のトンネル渋滞は堪えました。
(終わり)


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