(中篇)
再び樹海ラインへ
翌朝。雪も止んでいい天気だ。とりあえず桧枝岐温泉「燧の湯」で車中泊で冷えた体を温めることにした。
天気のせいなのか人も少なく特に露天はほぼ貸切状態であった。温泉からあがると早速樹海ラインへ向けて車を
走らせる。朝、樹海ライン方面から除雪車が走ってきたので、なんとなく期待が持てそうな気がしたのだ。
途中、ミニ尾瀬公園の駐車場で暇つぶしをする。雪深い樹海ラインを単独で越えていくには不安があったので
たのもしい先行車が欲しかったのだ。待つことしばし、1台のエスクードが走っていく。距離を開けずに我が
セフィーロ号も樹海ラインを目指す。
翌日は快晴
桧枝岐温泉「燧の湯」露天風呂
露天風呂からの眺め
掛け流し?の内湯
例のエスクードは樹海ラインに入ってすぐの「モーカケの滝」駐車場で止まってしまったので完全に単独走行
になってしまった。しかし、どうも除雪がされているようで昨日に比べると路面の状態はかなりいい。
樹海ラインは桧枝岐村から銀山平までおおよそ60kmほどがほとんど無人の山中となっていて桧枝岐村から入ると
峠区間、平原区間、銀山湖岸区間といった感じに風景も変化する。
路面状態はバッチリ 尾瀬への分岐もこのとおり
11月2日 午後2時
同じ場所で11月3日 午前10時
峠を越えて下りに入る
このあたりの積雪は20〜30cm
峠の風景
途中にあったヘリポート
ヘリポートから先は除雪なし
平原区間に入る。積雪は10cmほど
樹海ライン最長直線?
平原区間の終わりに現れる県境
県境の看板。銀山平まで34km 県境の川
県境より福島側を見る
江戸時代の銀山跡
県境を越えて、新潟県に入る。平原区間は積雪が少ない。しばらく行くと銀山跡の看板が現れる。
「江戸時代この地には銀山があり、坑道が只見川の川底を破ってしまったことにより閉山となってしまった」
という話を聞いたことがある。雪の川原を歩くこと50mほど。銀山の坑口が現れた。中は意外と広くできていて
中腰で歩くことが出来る。壁や天井もしっかりしていてかなり奥まで行けそうな雰囲気なのだが3m程歩くのが
精一杯であった。なんか怖いしね。
奥只見銀山跡
1m程中に入る。漏水が激しい。
2mほど中に入る。結構怖い。 銀山跡入口付近
再び車に戻り、銀山平へと向かう。銀山の跡から先は銀山湖(ダム湖)に沿って湖岸を丁寧にトレースする道になる。
ダムが出来る前にはおそらく深い谷であったであろう細長い入り江の一番奥まで行っては岬の突端まで戻ってくると
いった感じである。銀山跡で写真を撮ったころからデジカメの調子がおかしくなってしまった。温泉の湯船の写真を
撮りすぎて湿気にやられてしまったのだろうか?しばらく走ると道端に通行止めの看板があった。もう桧枝岐から
40kmほど走ってきているので今更引き返せるわけもなく・・・看板は無視して奥に進むことにした。
途中ダム湖へ突き出たいくつかの岬(峠)を越えるのだが、途中の「恋の岐」越えでは積雪が50cmほどもあった。
除雪されているのは一車線分しかなく、待避所も雪に埋もれている。(一応通行止なため?)一番最初の峠越え区間と
ならび緊張感が漂うみちであった。
今更通行止め(デジカメ不調)
銀山湖を眺める
銀山湖沿いで再び雪が深くなる
眺めの良い十二山神社も車を止められず通過
雪の深かった恋の岐越え 雪山
(積雪は50cm程)
銀山湖沿いを進む 1 銀山湖沿いを進む 2
降雨時は通行止め、そのわけは・・・ 道路上を流れる川 1
道路上を流れる川 2 道路上を流れる川 3
道路には緩くクボミがついています 道路を覆いつくす水。こんなところが何箇所かあります。
遅い朝食 樹海ライン唯一のトンネル(照明無し)
樹海ラインの途中で遅い朝食をとる。今日の朝ごはんはネギラーメン(インスタント)である。
やがて樹海ラインの終点である銀山平に到着する。・・・と道が柵で塞がれていた。よく考えたら通行止めを
無視してここまでたどり着いたのであった。車を降りてゲートをどかして、車を動かした後、再びゲートを閉じる。
その間にも、新潟方面からはつぎつぎと車がやってきては通行止めの看板を見て引き返してゆく。ちょっと優越感。
丸太沢温泉跡 最後に待ち受けていたゲート(通過後に元に戻して撮影)台風のためって・・・
(在りし日の丸太沢温泉はこちらをクリック)