(H15.9.12〜9.15)
平成15年9月12日夜。かねて予定されていたがくぞう氏との奥只見OFFに参加するため、そそくさと退社。
まずははるか200kmかなたにある福島県舘岩村の木賊温泉(とくさおんせん)を目指す。出発は9時45分と
だいぶ遅くなってしまったが。脅威的な走りで午前1時20分には木賊温泉に到着することができた。
塩原温泉奥の尾頭峠を超えて・・・ 木賊(とくさ)温泉に到着しました。
ここ木賊温泉は深夜でも入浴可能な露天風呂があり、ここで旅の疲れを洗い流してから寝ようと思ったのだ。
河原にある露天風呂へは道路から遊歩道を結構下ります。林の中を通る道はお堂なんかもあって結構不気味です。
この露天風呂も近代化?!が進んでいて大きな岩が組まれていただけの湯船の底は岩の隙間にコンクーリトを
流し込んだありふれたものに変わってました。この日は道路脇の駐車帯で車中泊です。
河原の温泉へと下る道です。 木賊温泉の共同浴場です
翌朝。只見方面に向かいます。只見へと向かう道は道路脇のそこここに花が植えられていて本当に綺麗です。
まずは只見駅に到着。時刻表を見ても分かるように鉄道としての使命は終わったも同然の状態です。
駅前広場のさびれようも哀愁を誘います。駅の裏には神社があり、神社裏には綺麗な泉が湧き出していました。
一夜明けて、只見方面へと向かいます。 JR只見駅です。
駅の時刻表です。 駅の裏に神社がありました。
この神社には清水があります。 冷たくて透明な水が湧き出しています。
只見駅をあとにして、国道252号線を東へ向かいます。いくつかの町を通り過ぎると川の対岸に変色した大岩が
見えてきます。ここが以前から気になっていた湯倉温泉です。川に架かる橋を渡ると旅館が一軒。宿の人に
尋ねてみると、どうやら日帰り入浴もできるようです。500円を払って早速入浴です。箱庭のような露天風呂から
眺めるながめは開放感抜群です。ただし、変色した多岩の上にある公衆浴場は100円・・・結構盛況なようです。
どちらを選ぶかは結構微妙かも・・・
以前から気になっていた。怪しい建物。 湯倉温泉露天風呂(ずーっと一人っきりでした)
温泉を出たあと、再び只見方面に戻ります。途中、只見町の塩沢にある「河井継之助記念館」に立ち寄ります。
「河井継之助」とは・・・
幕末の長岡藩家老で侵攻してきた官軍に対し武装中立を申出て却下されるも、一度は官軍を打ち破った猛将。
一行で書くとこんなところです。一度お墓に行ってみたいと思ってました。この日は台風一過の晴天で
ここ南会津も気温33℃の猛暑でした。今から135年前、越後から八十里越峠を越えて落ち延びてきた継之助は
いくさで受けた傷がもとでここ塩沢でその生涯を閉じたのでした。墓前で黙祷したのち今度は桧枝岐に向かいます。
破格のニュータウン 只見線踏切
河井 継之助の墓 桧枝岐にある屏風岩
桧枝岐村を過ぎると国道352号線はいよいよ県境の無人地帯の「樹海ライン」に入ります。
村の市街地を過ぎてしばらく行くと道幅は一気に狭まります。しかし、途中の御池までは尾瀬から下ってくる
大型の観光バスがあるので注意が必要です。
いよいよ樹海ラインへ 御池までの区間は大型バスも下ってきます。
道幅が狭くなると同時に道はつづら折で標高を上げていきます。その途中にあるのがモーカケの滝です。
駐車場から展望台までの道は広葉樹の大木がたくさんあっていい感じです。滝そのものは遠くから見るだけなの
ですが。「森の雰囲気」がすごく味わえる場所でオススメです。展望台から下に降りる道があるので
もしかしたら滝つぼまで行けるのかもしれませんが、数年前には転落死亡事故も起こっているようですので
やめた方がいいでしょう。
沿道には見事な大木が 序盤のハイライト「モーカケの滝」
モーカケの滝を過ぎても道はどんどん上って行きます。御池で尾瀬への道が分岐しても上り続け、最終的には
標高1600m(高度計読み)まで上ります。麓の桧枝岐村から600mほど上がった計算になります。
ここから下っていくと、平坦区間が現れます。平坦区間の途中に大きな川が流れていますがこの川が福島ー新潟の
県境になっています。どうやら魚がたくさんいるらしく釣り人の車がたくさん止まっています。
ヘアピンカーブで標高を稼ぎます。 峠を越えて平坦区間に入ります。
県境の川。 新潟県に突入です。