遠野物語

(2002年1月11日〜13日)

 

いきさつ

 2002年は1月,2月と3連休がある。実はこの3連休で秋田県の乳頭温泉、鶴の湯に行こうとして

いたのだが、12月10日には1月、2月の3連休は満室になってしまっていた。とりあえず1泊目は

フォルクローロ遠野を押さえていたのだが2泊目をどうするかという問題が残っていた。そんな時

同行者が1泊2食つき6800円の宿を見つけてきた。しかも食事は部屋出しである。願ったりかなったり

だったのだが、場所は岩手県宮古市。東北道の盛岡インターまで国道106号を2時間ほど走らなければ

ならない辺鄙な場所であった。しかし、同行者の部屋出しの宿に泊まりたいという強い希望もあり、

2泊目は宮古と決定したのであった。

 

まずは遠野へ

 年末年始の青森旅行から1週間後、またもや常磐道を北に向かうこととなった。実はクリスマス3連休

には山形県の米沢にいっており。ここ3週間ばかり毎週常磐道を走っていることになる。常磐道から

磐越道、東北道に入り、仙台を過ぎるころから田んぼに雪が見えはじめ、岩手県に入るころには一面

銀世界となっていた。そして遠野のあたりでは国道にこそ雪はないものの、国道以外のすべての道は

バキバキに凍っていた。自宅を9時にでて宿についたのは夕方5時近くであった。

フォルクローロ遠野客室から

  

遠野物語(河童淵)

翌朝、時折小雪がちらついていた。宿の人に聞くと、昔はそれほど降らなかったが、何でもここ2、3年で

太平洋側の遠野でも雪が降ることが多くなったそうである。9時ごろ宿を出発してまずは河童淵へ向かう

河童淵の駐車場から河童淵までの道はもう完全に雪に埋もれていた。それでも何人かの人が訪れてるようで

前に訪れた人の足跡を慎重にたどっていく。時折吹き抜ける風が非常に冷たい・・・同行者は・・・

遠野の冬を甘く見ていたようで、足元はおしゃれな靴であった。何度も転びそうになる同行者を気遣いながら

ようやく河童淵にたどりたついた。(ちなみに駐車場から歩く距離は100m程度です)    

 

遠野駅前(2階部分がホテルになっている)   カッパ淵のあるお寺

 

雪道を歩く同行者                  静まり返る河童淵。

 

静まり返る河童淵。川の脇にはお堂がある。昔は河童がいたという河童淵もいまでは水深がかなり浅く、

透きとおった水がゆるゆると流れているだけである。川の脇にはお堂があり、訪れた人の感想を書くノート

があった。最後の記入は2001年の12月であった。2002年の記入一番のりになろうかと思ったが筆記用具が

見当たらず断念した。駐車場に戻る途中で地元のおじいさんが雪かきをしていた。同行者の靴をみて一言、

こっただ靴っこで??(後半部分聞きとれず:こんな靴で大丈夫かい??といいたかったらしい)と言われて

しまった。まあ一回も転ばなかったので良しとしよう。

 

遠野物語(でんでら野)

 実は、私が遠野に来るのは今回が3回目である。遠野物語の本も買って、2回目の遠野旅行ではいろいろな所を

見て回った。しかし、まだ行ってないところもある。そこがこのデンデラ野である。デンデラ野とは・・・・

・・・といった場所である。今回の旅では是非寄ってみたかったのだが、何とも場所が分かりづらかった。

ようやくたどり着いたら入り口には急な坂が・・・冬場も物好きな観光客が訪れるのか、それとも地元の人が

使うのか、急な坂には車の通った跡もあった。我がセフィーロも早速チャレンジするもやはり登れず、徒歩での

訪問となってしまった。坂道を40mほど歩くとようやくデンデラ野が見えてきた。悲しい伝説の残る場所だが

今や見渡す限りの雪原といった感じで、不気味さとか寂しさはあまり感じられなかった。寒くなってきたので

同行者の待つ車に戻ることにした。

 

デンデラ野の風景                 車の中で遠野物語を読む同行者(デンデラ野にて)

 

デンデラ野を後にして、おみやげ物屋を探すことにする。実はどうしても買って帰りたい物を見つけてしまったのだ。

あちこちうろうろしているうちに遠野ふるさと村というところにたどり着いた。そこで見つけたのがこれである。

遠野河童¥3500+¥700実物はもう少し趣があります。(さらに大きい7000円サイズもあります)

このふるさと村には図書室のようなスペースもあり、ふるさと村で買ったマスカットサイダーを飲みつつ、

ついつい長居をしてしまいました。1時間程くつろいだ後、遠野を後にしたのでした。(本編終わり)

 

ふるさと村に行く途中で見つけた石碑                        遠野ふるさと村置物¥3500+¥700

 

遠野で見かけたもの(3枚組)

 

何故かこの手の廃屋?!が多い                       


集落のそばの至る所にこんな看板が

 

遠野物語その後

 遠野を後にして釜石へと向かう、釜石に向かう峠までは一面雪が積もっていたのだが釜石へ向かって

山を降りてゆく峠(仙人峠)を越えるとどんどん雪が少なくなってきて釜石市内では雪の降った気配すら

なかった。お昼時でもあり食事するところを探すが、夜が部屋食なので昼は質素に・・・ということになり、

コンビニでお弁当ということになった。海の見えるところに車を止めて、キムチとマヨネーズがのかっている

怪しいお弁当を食べた。関東では見かけないお弁当だがなかなかおいしい。そして午後3時ごろはやばやと

宮古に到着してしまった。

 

家に向かって

 翌日、宿を出発して浄土が浜に向かう。オフシーズンではあるがそこそこ人は来ている。

浄土が浜を出発すると後は600kmの道のりを帰るだけである。さびしい、さびしい国道106号線を盛岡へと

向かう、山間部に入るにしたがい雪が増えてきて、途中区界峠付近では完全に雪国の風景になってしまった。

その区界峠付近で立ち寄ったのが下の松草駅である。

 松草駅

まつくさえき

松草駅

 国道106号のそばにある駅である。ヤフーで検索をかけるといろいろな情報がヒットしてくるが、JR東日本

盛岡支社管内で一番寒い駅だそうである(この日の正午の気温0度)駅前の道路から大きな歩道橋のような?!

屋根と壁のある階段(20段くらいか)を上ると駅が見えてくる。残念なことに建替えられたのかこぎれいな

駅になってしまっている。ただ待合室内は清潔でライダーやチャリダーの方が宿泊するのにはよいかもしれない

実際待合室は太陽の光で結構暖かかった。時刻表の列車本数を見るとものすごい僻地のようですが駅周辺には

10件程度の民家がありました。同行者の冷ややかな視線をあびながら10分ほどあたりを散策?して盛岡に向かい

ました。そして盛岡では有名店?!「ぴょんぴょん舎」で冷麺を食べて千葉へと帰ったのでした。(終わり)

  

建替えられてしまった駅                       室内は清潔で快適そう

 

列車本数はこんな感じ(下りの初電?!はなんと夕方17:19)

この他に快速列車(通過)が一往復あります。