秘境!!大弛峠

 21世紀を迎えた荒くれ峠の今

 

 


杣口林道より
(旅行日 H13.11.3〜11.4) 

 

プロローグ

 11月3日土曜日。朝起きると非常に体の調子が悪い。前日は会社の歓送迎会で、

午前3時くらいまで飲んでいたのだから無理もない。とりあえず車に荷物を積み

出発することにした。途中同行者が買物したいというので、表参道で同行者を

降ろし、私は調子が悪いので、近くの青山霊園の脇の道で休憩することにした。

 約2時間ほど昼寝や近所のお屋敷街などを散策し同行者を迎えに行く。午後2時

大弛峠に向けて表参道を後にした。

 

大弛峠とは

 大弛峠とは山梨県の牧丘町の北にある峠である。この峠の特徴は2つある

ひとつは標高が2300メートルもあること。もうひとつはかなりハードな林道で

あったことである。以前7〜8年前に行ったときは本当に泣きそうになったのを

覚えている。当時から舗装化の兆しがあったのだがそれがどの程度進んだのかと

季節柄、初雪が見れるのではないかと思い今回の旅を計画した訳である。

 

峠への道

 表参道でぱらついていた雨は新宿で食事をした4時には本降りになっていた。

首都高速の新宿の入口に向かうといきなりの渋滞。しかも新宿の入口は都心

方向にしかいけないのであった。仕方なく次の外苑で首都高を降り、再度

中央道方面の入口から首都高に入った。結局、10分の時間と700円を無駄に

してしまった。

夕闇の中央道を走る(失敗作)

雨の夜

 中央道の勝沼インターに着いたのは6時頃であった。早速近くのコンビニ、

スーパーで食料を購入した。その後、国道140号線のかなり山奥の道の駅

三富を目指すことにした。途中三富村の笛吹温泉を発見。早速入浴する。

ところが到着したのが19:30で営業終了が20:00だという。急いで入浴し

たものの大雨でとても露天風呂には入れず、のんびりすることもできず

早々に退散することとなった。そこから少し走ると道の駅 三富に到着した。

(笛吹温泉¥500でした)

 

晩ご飯

 今日の晩ご飯は、スーパーで買ったちゃんこ鍋である。飯ごうにちゃんこ

の素を入れ春菊、舞茸、豚肉、鴨肉を入れて風雨が激しいので道の駅の屋根

の下で煮込んだ。待つこと10分程。おいしいちゃんこ?!の出来上がりである。

今日は昨日の飲み会でかなり体調が悪かったのでビールは無しになりました。

 

道の駅 三富

 翌朝、雨は止んだものの、最低気温は4℃。北風が強い。プレサージュの

寝心地がいいのでついつい寝坊をしてしまう。8時頃になると駐車場は

かなりの賑わいである。近くに紅葉で有名な西沢渓谷があり、道の駅の隣が

西沢渓谷に行く人の駐車場になっているのだ。とりあえず売店をのぞき、

焼き物を買う。きっと、この分だと西沢渓谷は人だらけだろうと考え、

大弛峠に直行することにした。

(実は焼き物のワイングラスを集めてます。フラッシュでテカッてますが実物は渋いです)

(牧丘町から見る富士山)

いよいよ大弛峠へ

 行きは、北原、焼山峠経由で峠を目指すことにした。牧丘町の中心部から

北原までは1.5車線くらいの道が続くがその先、塩平から焼山峠にかけては

ほとんど1車線である焼山峠は紅葉の盛りで落葉松の落ち葉がまるで雪のよう

に落ちてきて道路をなかば埋め尽くしている。峠を下る金峰というところに

出るがダムができるらしく荒涼とした風景が広がっている。この先が

大弛峠に続く川上牧丘林道である。林道に入ると道は狭い1車線になる。

道路の上にこぶし大の石が落ちてたりもする。日常的に落石があるのだ。

がしかし、ある程度進むと最近舗装されたと思われる立派な道が現れる。

結論からいうと大弛峠の山梨県側の95%は舗装されていると言っていい

だろう。下の写真のような未舗装区間は多分1Kmくらいではないだろうか。

 
(かつての面影がある未舗装区間)      (砂ダートな未舗装区間)

 
(かなり狭い区間。しかし着々と舗装が進む)  (頂上付近は路上駐車でいっぱい)

特に頂上付近はきれいな1.5車線の舗装路が続いている。つい7,8年前の

ドライブガイドには悪路とかかれていたのだが・・・そして頂上付近

なんと昼近くにもなって雪が降っていた。さすが標高2300m!!

積雪は5ミリくらいではあったが私にとっては初雪である。頂上には

トイレもあるので前夜から車中泊をした人もいたらしく雪をのっけた

車もいた。車を駐車スペースに止めてちょっと山登りをした。

雪ですべる山道を15分ほど上ると夢の庭園という場所に出た。

持ってきたコンロでお湯を沸かしコーヒーを飲む

はるかかなたに甲府盆地がうすっぺらく張り付いている。大パノラマだ

(霧氷)


(初雪の大弛峠)

(峠の北側:長野県川上村)

 

再び下界へ

再び駐車場に戻る。この大弛峠は山梨県と長野県の県境になっており、

長野県側の林道はどうやら未舗装のままのようであった。11月3日現在、

この林道は平日の日中は12:00から13;00を除き通行止めとなっている。

恐らく道路工事のためと思われる。あと1〜2年の間にこの林道の山梨県側

は全面舗装になってしまいそうな感じがした。帰りは金峰から杣口林道

(マスグチリンドウ?!)を通って牧丘に戻ることにした。しかし同行者が車に

酔ってしまい。途中の栃の木の大木(姥栃)は見ることができなかった。

全線舗装の杣口林道を抜けて道の駅牧丘で大休憩をとることとなった。

 

エピローグ

大休憩後、近くの温泉 牧の湯に向かう、しかし人が多く、露天風呂は

はすごくぬるかった。今回は温泉に恵まれない旅のようだ。そして帰り道

せある。笹子トンネルの名物車線規制渋滞にはまり、大月あたりでも渋滞

にはまり、談合坂SAでは食堂の席取り合戦を繰り広げ家に着いたのは

12時頃になってしまいました。(終わり)

(大休憩中の意味のない写真:道の駅牧丘にて)