乗鞍スカイラインの最期

 2002.9.20〜9.23)
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旅立ち

 9月の連休。来年からマイカー通年通行禁止となる乗鞍スカイラインを訪れることにした。金曜日の仕事を
早々に終えて、午後8時20分に自宅を出発して岐阜県の平湯温泉を目指す。事前の情報で乗鞍スカイラインの
頂上にある畳平にある駐車場での車中泊が禁止されてしまったため、午前3時30分のスカイラインの
ゲート開門までにゲート前に並ばないといけないのであった。万一、ゲート前に並ぶのが遅くなって畳平の
駐車場渋滞に巻き込まれてしまうと、どうなるか・・・9月の一回目の連休の時には最大で渋滞6km。
所要時間6時間ということになってしまうのであった。

 
常磐道を駆け抜け・・・         都会の夜を駆け抜ける。

スカイラインゲート開通待ち

 午前12時45分。北アルプスに連なる安房(あぼう)峠をトンネルで抜けて無事平湯温泉に到着する。
そこから乗鞍スカイラインへ続く平湯峠を上ってゆくと、細くて真っ暗な峠道に延々と並ぶ車の列。
どうやらここがスカイラインのゲート開通待ちの最後部のようだ。3時30分のゲート開通まで2時間ほど
仮眠をとることにした。

 
全長4400mの安房トンネル       平湯温泉に到着

いよいよゲートオープン

 午前3時30分。真っ暗な平湯峠にエンジンの始動音が響き渡る。そして次々と灯るヘッドライト。
死んだように静まりかえっていた車たちが息を吹き返し、ゆっくりと動き出した。平湯峠の頂上で名古屋、
大阪方面から峠を登ってきた車と合流していよいよ乗鞍スカイラインに入る。そしてしばらく走ると料金所渋滞
にぶつかった。この渋滞を10分ほどで通過。真っ暗な乗蔵スカイラインを登っていく。終点畳平の駐車場には
渋滞なしで入ることができた。日の出を見るつもりはないので再び仮眠をとる準備をしている間に駐車場は早くも
満車になってしまった。

 
右側から大阪方面からの車が合流     終点畳平の駐車場に流れ込む車たち

乗鞍岳周遊

 朝、同行者が(車内で)お弁当のサンドイッチを作っている間、駐車場の脇にある魔王岳に一人で登った後、
軽い朝食をとっていよいよ乗鞍岳に向かう(当然徒歩)往復5.4kmほどのコースだ。(下図参照)途中肩の小屋
からは登りがきつくなり、結構ハードである。頂上の剣が峰は西側斜面は凍てつく暴風、東側斜面はほぼ無風で
東側の斜面で昼食をとって下山することにした。

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畳平駐車場
(後の渋滞に注目)

畳平駐車場

駐車場渋滞

魔王岳中腹より

恵比寿岳2831m

鶴が池

魔王岳山頂

長野県側の風景

乗鞍エコーライン

乗鞍エコーライン

  摩利支天岳    2873m  コロナ観測所

急斜面を登る

火口湖?権現池

蚕玉岳からの風景と思われる写真

蚕玉岳からの風景と思われる写真

 乗鞍岳山頂の  剣が峰3026m

乗鞍岳??

岐阜・長野県境 道路最高点
2712Mくらい

鶴が池

高度計

乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍スカイライン

乗鞍下山

 今夜の宿は畳平周辺で車中泊と決めていたが,最後に乗鞍スカイラインの景色も楽しみたいので
乗鞍スカイラインを下ることにした。残念ながら、反対車線の渋滞が激しく、なかなか写真をとる
ことができない。本当ならスカイラインの料金所手前の夫婦杉でUターンしてまた登ってくれば
料金は取られないのだがそれでは駐車場渋滞にはまってしまう(4kmで4時間かかるといわれていた)
仕方がないので長野県側にまわり、乗鞍高原温泉にはいり、夕方渋滞が一段落したころ長野県側から
畳平を目指すことにした。(下図)本日の宿である乗鞍岳大雪渓まで最短コースなら2kmないところ
大回りに回って50km以上の道のりになってしまった。しかも、安房トンネルの通行料をケチったので
旧安房峠を走るというオマケつきである。(安房=あぼうと読みます)

 


乗鞍エコーライン

 乗鞍高原温泉で温泉に入った後、今度は長野県側の乗鞍エコーライン(無料)から畳平を目指す。
とはいっても畳平は今年の8月から車中泊が禁止になったので畳平の2kmほど手前にある大雪渓の
駐車場に泊まることになる。夕方4時過ぎになると下山する車ばかりで登っていく車はほとんどいない。
大雪渓の駐車場も無事確保できた。大雪渓には水場とトイレがあるのだが、水場は渇水期のためか
水がまったくない状態であった。

 
夕飯はカレーピラフ           乗鞍に沈む夕日

 
星空の下で・・・            気圧が低いのでパンパンに膨れてます


大雪渓より

紅葉

大雪渓より

エコーライン

エコーライン

エコーライン

エコーライン

エコーライン

エコーライン

エコーライン

下から見た大雪渓付近

エコーライン中腹

雲の中を走る

奈川渡ダム

 翌朝。エコーラインを使って、長野県側に降りる。実は今日は特に行くとこがない。近くにある奈川渡ダムに
行ってみることにした。このダムにはテプコ館という展示館があって展望室からは奈川渡ダムを一望できる。
そしてもうひとつ、ダムの真下に下りることができるのだ。(詳しくはこちらへ


 
奈川渡ダム(上を走るのは国道158号)  エレベーターで130m降下

  
下から見上げたダム           こちらは真下から、上はかなりせり出しています。

 
ダムの真下               4基並んだ発電機

 
発電機内部               運転時はこの軸が高速回転します。

 
トンネル内は異常な寒さ         駐車場から谷底を見る

見学したときは、発電機は一基もまわっていませんでした。ここの電気は埼玉県の所沢へ送られているとのこと、
また、川ごとに電力会社の縄張り!?があり信濃川水系の水力発電所はすべて東京電力のものであることなど
ためになるお話も聞けました。このあたりの地名って「前川渡」・「沢渡(さわんど)」・奈川渡というふうに
「渡」がつく地名が多いんだけど、これは川の合流点を意味するそうです。知ってました??
ダム見学の後は、再び安房峠旧道を超えて、平湯温泉へ向かいました。今日のお風呂は平湯温泉の「神の湯」です。
入浴後、安房トンネル出口のパーキングで宿泊しました。清潔なトイレは暖房つきで同行者もご機嫌でした。

 
安房峠頂上より             神の湯入り口

 
幻想的な雰囲気             湯船からの眺め

帰路

 翌朝、同行者の希望で午前4時に出発する。あたりはまだ真っ暗だ。例によって安房峠の旧道を越えていく
道路を野ねずみが横切っていく。気分はナイトサファリだ。「熊でもでたらどうしよう?」などと思っているうちに
峠の頂上を通過。廃業した峠の茶屋の脇に車を止めて車中泊をしてる人がいた。こんなところで怖くないのだろうか?
結局、早朝の安房峠で見たのは、野ねずみ1匹とバイク2台、車1台であった。下諏訪まで一般道を走り、早朝5時半から
やっている下諏訪温泉に立ち寄る。200円で箱庭のような露天風呂も入れる。以前は良く利用していたのだが、
今回は久々の利用であり、なんとなく懐かしい。

 
下諏訪の町               温泉入口

風呂を出ると、時計は7時を回っていた。ここからまっすぐ家に帰りたいところであるが、同行者がお台場で
買物をしたいと言うので、立ち寄ることにした。結局家に着いたのは午後1時過ぎであった。


お台場にて


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