(2002.8.12〜8.18)
「このお盆休みを利用して恒例の東北旅行に行ってきました。楽しかったでしゅ」By同行者
旅立ち
8月12日。それまでは毎年9連休がとれていたのだが、部署の移動があり今年は短い休みになってしまった。
本当は3年ぶりになる四国に行きたかったのだが・・・やもうえず、比較的短時間で行くことができる青森に出かける
ことにした。そそくさと仕事を終わらせて家に帰り、荷物を車に積み込む。自宅を出発したのは夜の8時過ぎ、
一路青森を目指し常磐道を北に向かう。東北方面に出かける時の常宿、東北道の三本木パーキングエリアまでは
390kmの道のりである。三本木PAに宿泊し翌朝は7時起きしてまっすぐ青森を目指す。10時過ぎには大鰐弘前
(おおわにひろさき)インターに到着することができた。弘前市内で同行者が100円ショップに寄りたいと言い出したので市内で1時間ほど買い物をした。同行者が買物に行っている間に昨日やりきれなかった仕事の電話を少々・・・
午前中は仕事の電話も何本かかかってきてなかなか忙しい。まるで「オフィス プレサージュ」といった感じである。
ついでなので帰ってからの仕事も電話でいくつか片付けてしまう。まさか電話の相手もこちらが青森県から電話しているとは思わなかっただろう。電話が終わるころ同行者が買物から戻ってきた。ようやく出発である。
東北道:三本木パーキングエリアまで390km 大鰐弘前インターチェンジに到着
津軽の旅
弘前から五所川原市に向かう。市内のスーパーで食料品を購入することにした。食料品の購入を同行者にまかせて
車で待っていると同行者がニコニコしながら戻ってきた。何でもサザエが格安で手に入ったという。値段を聞くと
1個90円だという。青森だから安いのかな?などと考えながらも、すなおに喜ぶことしした。
津軽鉄道の五所川原駅(ストーブ列車) ねぶた
五所川原を後にして津軽平野を竜飛崎に向けて北上する。太宰治の生家のある金木町に入ると国道の右手の
山の上にお城があるのが見えた。金木町といえば・・・羽柴誠三秀吉氏の住まいのある町である。国道からは
かなり離れているのでナビを頼りに慎重に進む。城の形をした住居の敷地に国会議事堂形の温泉施設がある。
小田川温泉である。このときは時間の関係もあり。温泉には入らなかったのだが、HPをみると使える営業時間&
低料金!!今度は是非よって見たいものだ。
(羽柴誠三氏について)←クリック
(小田川温泉について)←クリック
羽柴氏の住居らしい??天守閣 敷地内ある小田川温泉
「太閤の宿」・「羽柴ファイターズ」等、羽柴氏のバスとともに
権現崎めぐり
津軽半島をなおも北に進み。小泊村にある権現崎へ向かう。権現崎に向かう道路は今時珍しい険しい道だ。
小さな港町を過ぎると道は行き止まりになり、ここからは徒歩で岬の先端を目指すことになる。登山道は前日まで降り続いた雨で川になっているところがあり土砂や岩が流れだしている。歩く距離は800程なのだが前半の登りはかなりきつい。森の中を歩くこと30分ほど歩くと神社が現れた。神社の隅に小さな石碑がある。俳句の刻まれた石碑には
大正の年号が刻まれていた。80年も前にここを訪れたお金持ちの旅人が残していったようだ。神社の裏手に
回ると・・・断崖絶壁が現れた。
登山道を行く 岬近くにある神社
権現崎より北海道を望む 足元は断崖絶壁!! 灯台があんなに小さく!!
登山道はまるで川のよう
権現崎を後にして、近くの雄乃湯温泉に向かう。海沿いの温泉で湯船の外には日本海が広がっている。海が近いためかお湯も塩味が効いている。ここから今日の宿泊地「道の駅 小泊」は車で10分ほどである。以前ここを通りかかった時に、人気のない海岸沿いにあるこの道の駅の雰囲気が気に入り、いつか泊まって見たいと思っていたのだ。
実際到着してみると。まったく人気がなく、峠を超えて小泊の集落にお酒を買いに行くことになってしまった。
そして夕方、小雨が降り出す中、夕食の支度にかかる。今晩のおかずは五所川原で買ったホタテである。
90円のサザエは…やはりサザエではない謎の巻貝であった。どうも同行者が勘違いをして買って来たらしい。
1枚90円のホタテは大粒でそのままでも軽く塩味が効いていてすごくうまい。夜になると海の向うに小さく花火が上がるのが見える。ナビで見ると対岸の北海道松前町の花火のようであった。
雄乃湯温泉 道の駅「こどまり」前のさびしい海
今晩のおかず(ホタテ・謎の巻貝) 明日のルートを検討中
竜飛崎へ向かう
翌朝。とりあえず雨はやんでいる。バーナーでお湯を沸かしてカップラーメンを作る。気温は20度を下回り
結構寒い。海辺でカップラーメンをすすり。津軽半島最北端の竜飛崎を目指して北上を開始する。途中、七つ滝等の
見所を抑えつつ北へ向かう。なぜ急いでいるかというと、青函トンネルに降りるケーブルカーの一便に間に合わせる
ためなのであった。つづら折りの峠道を駆け抜けて8時58分に青函トンネル記念館に到着。なんとかケーブルカー
に間に合うことができた。
七つ滝 竜飛崎に向かう竜泊ライン
昨日歩いた権現崎が見える ケーブルカーに間に合う
青函トンネルへ
ケーブルカーに乗り込む。どうも工事の際に使われた車両のようだが中は思いのほかきれいである。
まもなく正面の防風板があがり、地底探検の始まりとなる。
ケーブルカー車内(ブレてますが…) 防風板が上がり、いよいよ地底へ
ゴトゴトと音を立ててケーブルカーが動き出した。急傾斜のトンネルで一直線に地底を目指して降りてゆく。
ケーブルカーからは潜水艦の探信音のような(ピコーン…ピコーン…)という音がでていて雰囲気満点である。
5〜6分(地上から778m)で海面下140mの地底に到着する。ここからは徒歩で回ることになる。
地底へ向かう 到着・・・
ケーブルカーの駅からの通路 急傾斜でどこかへ向かう坑道
ボロボロに錆びたレール 展示スペース
ガイドの人に従ってゾロゾロと歩くので勝手な行動はできないが、坑道が真っ暗な闇に向かって延びているのを
見るとなかなか迫力がある。実際には展示スペースとしてきれいに整備されているところもあるが、写真のように
レールが引かれ、坑道の雰囲気を残しているところも多い。坑内は湧水が多く、なめて見るとほのかに塩味がする。
やはりここは海の下なのだ。
北海道まで28km 北海道へと続く?
※津軽海峡線は見れません(一部見られるコースもあるようですが・・)
どこまでも続く坑道
竜飛崎
ここまで来たら竜飛崎にも行かねばなるまい。ということで津軽半島最北端の竜飛崎へやってきた。相変わらず
風が強く吹いていて断崖の岬から北海道を見ると最果てムード満点である。売店でタコ(の足)焼きとイカ焼を買って
今更ではあるが「名所」階段国道へ向かう。そそくさと写真撮影をすませ今度は青森を目指して出発である。
なにせ、今日のお宿はむつ湾をはさんだ対岸下北半島にあるのだ。フェリーに乗るお金のない私はあと200km以上も走らねばならない。(しかも、一般道only)途中、青函トンネルの入口にも立ち寄るが入口付近に張り出されている列車通過時刻になっても列車は現れない。(実は大雨の影響が長引き列車のダイヤがこの時点でも大幅に乱れていたのだった)しかたなく入り口の写真だけ撮って出発した。
竜飛崎 竜飛崎の断崖
竜飛崎売店のタコ 竜飛崎階段国道へ向かう国道339号線
あまりにも有名な階段国道 青函トンネル入口
対岸の下北半島の脇野沢の岬が見える。
あおもり物語(後編)に続く